ロックンロールはサブカルチャーの夢を見るか

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駆け抜けた性春

とりあえずこの動画を見てほしい。

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銀杏BOYZGOING STEADYの名曲であるBABY BABYである。

有名なので知っている人も多いかと思う。

この曲はファンなら当然だが邦楽好き、ロック好きにとってもマスト的になっている人もいるだろう。だからあえて書きたい。この曲の素晴らしさと今になってこの曲を聞くということを。

 

今回はそんな長く書くつもりは無いが、とにかく結論だけ先に言うと年をとってもあの頃の素敵な曲は素敵なままだったということだ。

このライブは今年行われたSWEET LOVE SHOWER通称ラブシャというフェスの中で行われたものである。

このフェスは邦楽ロックバンドが多数でる最近のフェスの中では大きなイベントともいえるほどの規模なものだ。

もちろんこのフェスに来ている人たち全員が銀杏やゴイステのリアルタイム世代じゃないだろうし、このライブで初めて知った人もいるだろう。

その中でこの動画にでてくるこのライブを心の底から楽しんでいる人達のカット!カット!カット!どれも皆素敵な顔である。音楽が、このバンドが好きなんだろうなというのが伝わってくる。

しかし僕はどこか違和感にも似た感情も出てきていたのだ。そう!それはあの頃銀杏、ゴイステを聞いていた、もっと言えば青春パンクというものにどっぷりハマっていた時、周りの青春というもんを謳歌していた人たちはモーニング娘。浜崎あゆみ宇多田ヒカルなどを聞いていた。僕も聞いていたし今でもいい曲だなーと思うものはある。が!しかし!僕のような青春を謳歌しきれない、ロックやメタルを聞いている根暗なスクールチルドレンはこの頃は青春パンクや洋楽、若しくはアニメにはまっていたのだ!

その中でも銀杏BOYS・ゴイステというのは特別であり、自分の中の悶々とした気持ちなどを発散させてくれた。これさえ聞いていれば僕はまだ孤独だけど孤独じゃない、生きていけると・・・

それがどうだろうか、あれから10数年がたち今や峯田は大物アーティストとしてあがめられたりもされている。あの頃、僕達の気持ちを歌ってくれた隣にいてくれた存在が大きく、そして離れていってしまったような感覚さえあった。もしかしたら僕が大人になり社会人となり、色々な経験をしたがゆえに僕の方から離れていったのかもしれないけど・・・だけどやはりどこか僕と青春パンクのつながりは薄くなってしまった。

そして今久しぶりにガガガSPB-DASHピンクリボン軍などを聞く機会がでてきて聞いている。泣けてくるのだ。なんでだろうか泣けてくるのだ。これは昔を思い涙がでてくるのか、それともあの頃の僕が思い描いていた大人になれていない悲しさからくる涙なのかはわからない。でも、それでも胸の奥からこみあげてくるよくわからない混沌とした感情がでてくる。

 

話が脱線しかけてしまったが、つまるとこそういう感情がこのライブで聞いている観客たち、ファンたちにもでてきたのだろう。だからこそたまに映る人たちの顔が素敵に思え、ライブはいいものだなと思えるのだ。

しかしまってくれ。いやまってくれ。確かにテレビなどで映すためにも少しはイケメンであったり美女であったりを選ぶことはあるだろう。しかしこのライブに出てきている人たちは全員、否定する気にもなれないほどみんなかっこいいしかわいいのだ。渋いおじさんもいる。お洒落な子もいれば最近のバンドマンみたいな子もいる。

違う!違う!ここだけは違う!僕の勝手な思い込みなのは分かっているがここに書かせてくれ!本当に涙を流しながら、号泣しながら歌っていいのは僕みたいなキモい根暗野郎なんだ!!偏見かもしれない、それでもいい。動画に映っている人たちはそれなりに苦しいこともあっただろうが青春時代のスクールカーストは中より上にいそうな人たちばかりなのだ!そういった人たちにまで人気な銀杏はやっぱ凄いなと思いながらもやはり!!どこかで否定しちゃっている自分がいるのだ。童貞であり続けた、女子と手をつないだこと、二人でデートなんてしたことのないような奴らこそ、そいつらこそがこのバンドを心の底から愛し聞き続けているのだ。だからなのだろう。家庭を持ち、子供を持ったりしたことによりバンドと自分の距離が離れていったのは・・・

 

最後に何もできなかった、ダメダメなやつらにこの曲を捧げるとしよう。大槻ケンヂの如く、そして彼とは違った表現で僕らのようなダメ人間を応援してくれた峯田和伸という男にこれからも活動してくれることを祈り締めようと思う。

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