ハーフタイムショーに感動して
今日、アメリカではアメフトの優勝を決定する試合スーパーボウルが開催された。
もう今年で52回目となるのだが、その中でも音楽ファンが楽しみにしているのがこのハーフタイムショーという演出だ。ハーフタイムショーとは、第2クォーターと第3クォーターの間の通常20分間の休憩時間、フィールド上で様々なエンターテイメントが行われ、主なものはマーチングバンドの演奏である
毎年大物アーティストがライブパフォーマンスをするのだが今年はジャスティン・ティンバーレイクがライブをすることとなった。彼は2004年にジャネット・ジャクソンと共演して出演していることもファンの中では語り草となっている。
Cry Me a River、CAN’T STOP THE FEELING!といった曲が演奏され、観客を沸かせた。
ここで感動した演出は2016年に亡くなったプリンスをホログラムにして共演するという内容だ。プリンス自身は自分をホログラム化させるような演出を禁止しているのだが
【炎上】「スーパーボウル2018」ハーフタイムショーにプリンスのホログラムが登場か?→ 関係者がブチキレた結果こうなった | ロケットニュース24
しかしそれでも、やはり感動してしまうのである。なぜプリンスの追悼パフォーマンスが行われたかというと、今回の開催地がプリンスの故郷でもあるミネソタだからだ。
I Would Die 4 Uを二人が歌い、会場を中心に街がプリンスのシンボルマークとなり紫色に光る。。。僕はこの演出を見て泣いてしまった。
やはりハーフタイムショーというのは世界一のライブ演出ができる時間だというのを再認識した。
ここで今までのハーフタイムショーを振り返るとしよう。
まずはこのスーパーボウルのハーフタイムショーにおいてノーギャラで出演し、今日までの流れを作った1993年のマイケルジャクソンの演出から。
全てはここから始まったといっても過言ではない。
動画を見てもらえばわかると思うが、人気の度がすぎるほどの観客の歓声である。このライブパフォーマンスが大成功したことをきっかけに、これ以降は大物アーティストが出演する流れとなった。マイケルのかっこよさがギュッとつまったライブとしても有名で、このライブは今でも伝説となっている。
続いては2010年のスーパーボウルハーフタイムショーよりThe Who
ロックファンなら誰もが興奮したであろう演出である。
日本ではあまり馴染みのないバンドであるだろうが、イギリスやアメリカではビートルズ、ローリングストーンズと並び伝説のバンドとしてレジェンドとして語られているバンドである。メンバーのうちドラムとベースが既に他界しているがそれでもこのパフォーマンス力には圧倒される。ロンドン五輪の閉会式のトリを飾るなど、近年彼らのキャリアや影響力を再認識させてくれることが多くなり個人的にはとても嬉しい限りだ。
続いては2014年のスーパーボウルハーフタイムショーりよりBruno Mars
現代のR&B、ファンク、ソウルのスーパースターである彼ももちろんハーフタイムショーには出演している。しかもとあるビッグゲストバンド付きで。
ドラムをたたいたり歌いながら踊ったり、さらにはステージ全てを自分の演出に使うなど彼らしいライブとなった。
そして盛り上がりもヒートアップしてきたところで彼がGive It Awayと連呼しだす。ここでん?と思った視聴者がでてきたのも束の間、Red Hot Chili Peppersの登場である。
名曲Give It Awayをこれでもかというほどの暴れ方をしながら演奏しそして颯爽と帰る、まさにロックンロールなライブをしてくれた。
このライブパフォーマンスもとても好評で、試合の内容を忘れてしまうほどだったと語られたりしている。ただレッチリの時にあまりジョシュくんが映ってないのが悲しい。そして間接的にではあるがGive It AwayのおかげでBlack Sabbathも一部曲だけ出演できたのが嬉しい。
最後は2007年のスーパーボウルハーフタイムショーよりPrince
これはハーフタイムショーの歴史の中でもNo.1と言われているほどのライブだ。
彼らしくカバーあり、代表曲あり、歌って踊ってギターを弾いてとまさにハーフタイムショーにふさわしいライブだ。
偶然なのかPurple Rainを雨が降る中演奏する天候をもライブパフォーマンスとしえ扱うまさに"Prince"というライブになった。
ぜひとも動画で見てほしい、あまりここで語ると陳腐に思えてきてしまう、それほどの凄さがこのハーフタイムショーには詰まっているから。
本来はアメフトの試合のはずが素晴らしいアーティストたちによってライブ会場に一変する、そんな世界一のスポーツ大会を来年、そのまた来年と未来永劫続いていってほしいと僕は願っている。