ロックンロールはサブカルチャーの夢を見るか

音楽を紹介したり語ったりするのが多いよ。サブカルについても語ったりするかもよ。ツイッターでも呟いているのでフォローしてみてください!

やってくれたなスピルバーグ!!

 久しぶりのブログなのだが、今回は音楽ではなく映画について書きたい。

昨日から公開されたスピルバーグ監督作品のレディプレイヤー1という作品だ。(原作の名前はゲームウォーズ)

先に結論だけ言うと、まさにタイトルの通りスピルバーグにやられた!!というものだ。最初から最後まで目が離せなかった。

それでは何にやられたのかというとここから先はネタバレになるのでこれから観る予定のある人、ネタバレが嫌いな人はブラウザバックをしてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では書いていこう。

まず最初のOPの選曲だ。まさにスピルバーグの全盛期、そしてポップ、サブカルチャーが目まぐるしく発展していった80年代代表ソングであるJUMPを持ってきた。ロックファン以外も聞いたことあるであろうこの曲は80年代の曲なのだが、あの出だしの音、そして全編にわたって流れるシンセの音はいつまでたっても近未来を感じさせてくれる。今回も例外ではなく、近未来、そして何かが始まる予感を感じさせてくれた。

二つ目にやられたのはスピルバーグの映画・アニメ・ゲーム愛の深さと魅せ方である。近年の映画には時代がそうなったのかわからないがゲームをパロディとして使ったり、アニメ作品などを小ネタで入れるような映画作品が洋邦問わず増えてきた。パシフィックリムもその類に入るであろう。しかしこのレディプレイヤーワンはこういったパロディ作品とはちょっと違うところがある。それが実名・作品名を使ってのオールスター表現というものだ。特にシャイニングのシーンは感動しすぎてまだ終わってもないのに拍手を送りたくなったぐらいだ。この表現の仕方は技術が発展した今だからこそできるものと言えよう。

そして最後の大決戦でのシーン。メカゴジラVSガンダム(設定的にはRX-78)を横目にデロリアンが走り、アイアンジャイアントが暴れ、エドモンド本田やHALOのスパルタンが闘っている・・・もうね、いやほんともうね、サブカルおっさんにはたまらないシーンだったよ。序盤のAKIRA金田バイクVSデロリアンも心でガッツポーズだったがあの最後の快進撃シーンはガッツポーズどころではないぐらい心で興奮していた。

そして三つ目、今回最も個人的にジーンとなってしまった所でもあるが、最後のEDのクレジットで劇中流れた曲と作曲者が流れるところだ。そう、スピルバーグ作品に伊福部昭さんの文字が・・・!ローマ字表記だったが確かにそうだった!あのメカゴジラが出てくるシーンで流れたのは間違いなくゴジラのテーマだったんだ!そう確信できた瞬間であった。特撮を愛し、特撮に憧れたスピルバーグゴジラ作品を自らの監督作品でようやく出せることができ、あまつさえあのゴジラのテーマも流すことができた。そして間接的に伊福部昭さんと共演ができた・・・クレジットが流れているとき一人で泣きそうになってしまった。

 

そして自分の感想だが、

あの最後の全世界のアバターが集まるシーン、もし自分もあの中に混ざっていたとしたら、その時はいったいどんなアバターとなって参加していたのだろうか・・・好きなキャラクターになれるのであれば、やはりそういったキャラになっていたのだろうか。仮面ライダーであったりアプトムであったり、はたまたベルセルクのガッツやデビルメイクライのダンテのようなキャラになっていたのかもしれない。闘いに行くのに好きなキャラを貫き通し、非戦闘的なアバターのまま挑んだ人もいるかもしれない。考えれば考えるほど楽しめる。映画の後も楽しめる最高の作品なのではないかと思う。

冒頭でも語られていたが、これは非現実、アバター内での出来事ばかりだ。現実がつらく、どこかに逃げる場所・安心できる場所・誰にも合わなくてもいい場所などを求め、そしてメインから離れてはいるが文化として成り立ってきた、だからどこまでいっても"サブ"カルチャーだった者たち。そしてそこをよりどころとするメインには立てない僕らのような人たち、そんな僕らのボスでもあり神様でもあるスピルバーグが、それでもやっぱり最後は現実が一番だと、この世界で生きていくことが素晴らしいのだと提示したあの終わり方。若いころの僕なら納得がいかないまま酷評していたと思う。でも時間が経ち、大人になった今ならあのエンディングも許せてしまうものになった。とんがっていたあの頃のミュージシャンが今では前向きな応援歌を作ったり、メディアで優しそうなキャラとしてでてきたりするのと同じく、僕もまた大人になったのだろうと、自分の変化についても実感した良い作品であった。3つの鍵を手に入れ、部屋に入ってからのセリフはスピルバーグ本人の心の声なのではないだろうか。これからも生きていこうと思えるこの作品を僕は今後も忘れることなく、大事な鍵としてしまっておきたい。

個人的に良いなと思った曲紹介PART2

お久しぶりです。

少し忙しかったのでブログを書く時間がなかったのですがここからまた復活していきます!!

今回も良いなと思った曲をどんどん紹介していく感じでいこうかと。

 

まず1曲目

Uriah HeepでLook At Yourself

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 まずUriah Heepをご存じだろうか?Led ZeppelinDeep PurpleBlack Sabbathと肩を並べるほどのハードロックブリティッシュバンドなのだ。だがしかしやはり四天王で言うThe KinksAnthraxと同じで日本ではなぜかあまり人気がない。(ぶっちゃけ海外でもそこまで今は・・・笑)だがしっかりと聞くとパープルよりもサイケ、サバスよりも重い、そしてツェッペリンよりもブルースな音色が隠されていたりするのだ!ちなみに友達はこのバンドからどんどん70年代のマイナーサイケバンドにはまっていき抜け出せなくなってしまっている。

 

次に2曲目

電気グルーヴで電気ビリビリ

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まぁとりあえず聞いてみてほしい。この時代にこの音楽と歌詞、センスの塊としか言えない。

面白い二人組とだけ思ってる人たちはデーモン閣下やマーティーフリードマン同様この人たちの真面目な姿を見たら驚くことだろう。そしてこの曲はシャングリラや虹、N.O.よりもぶっとんでいてロックでデジタルでエレクトロで隙がない。この頃はまだメンバーにマリンがいて三人グループだったのでステージングも少し今と異なっているのも見どころの一つだ。というかピエール瀧の滑舌よすぎでしょ。

 

次に3曲目

Crush 40でI Am... All of Me

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SEGAが誇るテレビゲーム、ソニック・ザ・ヘッジホッグの派生ゲームであるシャドウ・ザ・ヘッジホッグからの曲。

Crush 40はこのソニックシリーズのBGMなどを制作しているグループでもあり、とてもシンプルなロックンロールから少し変化させたインダストリアル、オルタナティヴなロックも作曲したりしている。その中でも特にかっこいいのがこの曲。シャドウ・ザ・ヘッジホッグという悪役でもあり主人公でもある彼のキャラクターにとても似合っている曲で、NINやミクスチャー系が好きなら気に入るだろう。とにかく必聴!!

 

4曲目は

エレファントカシマシで「序曲」夢のちまた

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この時期に聞くと一層沁みるであろう日本語の素晴らしさを堪能できる一曲。

初期エレカシの名盤とも言われている(というか4作目までは全部名作)浮世の夢に収録されている。純文学ともいわれるほどの歌詞がところせましと音の波と共に迫ってくるのを宮本の気怠くも激しい歌声で気づかされる。そしてあっという間にその波は過ぎ去っている。今のエレカシとは全く違う初期の波を体験してみてほしい。きっと日本人であることに誇りを持てるから。

 

5曲目

SUPER BEAVERから証明

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最近のバンドはあーだこーだ言う人たちもいるけど歌詞のストレートさ、そしてハム特有の太いギターサウンド、ベースのボトムを支えながらも自由に動くフレーズ、どれをとってもセンスありまくりだと思うバンドの曲を紹介。

でもやっぱ一番の魅力はポジティヴな歌詞と誰でも共感できる、伝わることができてなぜか泣けてくるエモさ全開のメロディーなんだと思う。昔のようなリフで勝負!特殊な音色で勝負!っていうような時代ではなく誰でもわかる、それでも突き抜けるものがあるバンドが活躍する時代なんだなとわかる曲でもある。27って曲もすんごくいいからぜひ買って聞いてほしい。

 

6曲目

MARVIN GAYE & TAMMI TERRELLでAin't no Mountain High Enough

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今回の記事のトリはこの曲で。

まさにトリにふさわしい2人とそして偉大な曲である。

これこそまさに古き良きR&B、ソウル、そしてポップスである。

残念ながら二人ともすでに他界しているが今でもこの曲はいたるところで流れている。つい最近だとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのとある場面で流れる。その場面がとてもよくてよくて・・・ほかにもこの映画は色々な古き良き音楽を聞くことができるからおすすめだ。

素晴らしき音楽はいつまでも、その時その時に蘇りいつまでも人々の心を楽しませてくれるのである。

個人的に良いなと思った曲紹介

今回は個人的に良いな!と思った曲を紹介していこうかと思う。

本当にジャンルはバラバラだしロックか?みたいなのもあるけど一つでも気に入った曲があればいいかなーぐらいで紹介するので気軽に聞いたりしてほしい。

 

まず1曲目、ROSSOのシャロン

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ミッシェルのチバ、ブランキーの照井、ASSFORTのMASATOの三人が奏でる音はまさにロックンロール。個人的になんだけど邦楽のロックはこの曲に良いところがぎゅっと詰まっていると思っている。6分もあるのに聞いていると一瞬で終わってしまうほどの完成度は流石としか言えない。

別にそんなことないのにどこか寂しい、感傷的な気持ちにもなれるのは後のチバのバンドにも反映されている。

 

2曲目、Dir en greyのDRAIN AWAY

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彼らは最近の曲もいいがやはりこの頃に限ると僕は思っている。

純文学的ともいえるほどの美しいグロとエロとロック・・・まさに日本独特の進化をとげたバンドと言われるほどの才能が爆発した時期でもある中でてきた曲。

THE FINALやかすみといった名曲が生み出されたのもこの頃。つまりアルバムでいうとVULGARからWithering to death.の時期こそDir en greyらしさが全開になっているのである。グロテスクなPVが先行してしまい苦手とされている所もあるが曲をしっかり聞けばクオリティの高さがわかるはずだ。何より和の心がある。聞いて損はない曲だ。

 

3曲目、DownのStone The Crow

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PANTERAのVo.フィルによるプロジェクトバンド。

アルバムが出るごとにだんだんとメタル化が激しくなっていくのだが、この1stはメタルというよりは枯れたハードロックといったほうが正しいほどの美しいギターリフとメロディーが絡み合っている。

PANTERAでは怒号の如く叫び倒しているフィルも、こちらでは哀愁漂わせながらの怒号となっている。どこか淡い気持ちを込めながら歌っているような感じがPANTERAよりも心地よく聞けるのだ。もちろん僕はPANTERA大好き人間なのでPANTERAも聞きまくっているが、ダレルのいない世界線を楽しむように僕はDownの1stを何度もリピートしている。この曲だけでも聞く価値はめちゃくちゃあるのでぜひ聞いてほしい。

 

4曲目、はなのサクラノ詩

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いきなりジャンルというか色々なものが変わってしまったがそこは我慢してほしい。

ピアノと透き通った声、シンプルだけど盛り上がる場面で奥深くなるメロディー、ベースラインと全てが高いレベルでまとまっている。あと聞いていて浄化されるような気分にもなってくる。浄化といえばシガーロスシューゲイザーアンビエントなんかもいいがこういう音楽で気分を天に昇っていくのもたまにはいいものだ。

ちなみにサクラノ詩というPCゲームの主題歌なので気になった人はゲームもしてみるといいかもしれない。

 

5曲目、B'zのwarp

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あるB'zファンはこういう「2000年代のB'zはあまり好きじゃない」と。

いやいやいやちょっと待ってほしい。確かに90年代や2010年代のようなポップで親しみやすい曲は少ないとは思うしバンドサウンドを意識しまくっているのが目に見えてわかってしまうこともありん?となってしまうファンの言うこともわかる。だがそれでもB'zは名曲をたくさん作ってしまうのだ。そして僕が2000年代の曲で特に気に入っているのがこのwarpという曲だ。歌詞がいい!本当にいい!適度にポップでいて切ないメロディもありとても素晴らしい!僕はどんなに激しかったりポップだったりしても切なさやノスタルジックな雰囲気を持つ曲が大好きなのを再認識させてくれた曲。

 

最後はROUND TABLE featuring NinoのRainbow

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アニメARIAの第1期ED曲である。

とりあえず聞いてほしい。ほんとにそれだけ。

そしてそのままアニメも見てほしい。あわよくば漫画も買ってほしい。

ARIAに関しては個別でいつか記事を作るのでその時にまた詳しく説明するつもり。

このROUND TABLEというアーティストは他にもNHKにようこそ!ちょびっツなどでも曲を作ったりしているのでそちらもぜひ聞いてほしい。

 

今回はこの6曲を紹介したけど、これはシリーズ化してもっと色々な曲を紹介してみなさんの耳に届いてくれたらなと思っております。

駆け抜けた性春

とりあえずこの動画を見てほしい。

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銀杏BOYZGOING STEADYの名曲であるBABY BABYである。

有名なので知っている人も多いかと思う。

この曲はファンなら当然だが邦楽好き、ロック好きにとってもマスト的になっている人もいるだろう。だからあえて書きたい。この曲の素晴らしさと今になってこの曲を聞くということを。

 

今回はそんな長く書くつもりは無いが、とにかく結論だけ先に言うと年をとってもあの頃の素敵な曲は素敵なままだったということだ。

このライブは今年行われたSWEET LOVE SHOWER通称ラブシャというフェスの中で行われたものである。

このフェスは邦楽ロックバンドが多数でる最近のフェスの中では大きなイベントともいえるほどの規模なものだ。

もちろんこのフェスに来ている人たち全員が銀杏やゴイステのリアルタイム世代じゃないだろうし、このライブで初めて知った人もいるだろう。

その中でこの動画にでてくるこのライブを心の底から楽しんでいる人達のカット!カット!カット!どれも皆素敵な顔である。音楽が、このバンドが好きなんだろうなというのが伝わってくる。

しかし僕はどこか違和感にも似た感情も出てきていたのだ。そう!それはあの頃銀杏、ゴイステを聞いていた、もっと言えば青春パンクというものにどっぷりハマっていた時、周りの青春というもんを謳歌していた人たちはモーニング娘。浜崎あゆみ宇多田ヒカルなどを聞いていた。僕も聞いていたし今でもいい曲だなーと思うものはある。が!しかし!僕のような青春を謳歌しきれない、ロックやメタルを聞いている根暗なスクールチルドレンはこの頃は青春パンクや洋楽、若しくはアニメにはまっていたのだ!

その中でも銀杏BOYS・ゴイステというのは特別であり、自分の中の悶々とした気持ちなどを発散させてくれた。これさえ聞いていれば僕はまだ孤独だけど孤独じゃない、生きていけると・・・

それがどうだろうか、あれから10数年がたち今や峯田は大物アーティストとしてあがめられたりもされている。あの頃、僕達の気持ちを歌ってくれた隣にいてくれた存在が大きく、そして離れていってしまったような感覚さえあった。もしかしたら僕が大人になり社会人となり、色々な経験をしたがゆえに僕の方から離れていったのかもしれないけど・・・だけどやはりどこか僕と青春パンクのつながりは薄くなってしまった。

そして今久しぶりにガガガSPB-DASHピンクリボン軍などを聞く機会がでてきて聞いている。泣けてくるのだ。なんでだろうか泣けてくるのだ。これは昔を思い涙がでてくるのか、それともあの頃の僕が思い描いていた大人になれていない悲しさからくる涙なのかはわからない。でも、それでも胸の奥からこみあげてくるよくわからない混沌とした感情がでてくる。

 

話が脱線しかけてしまったが、つまるとこそういう感情がこのライブで聞いている観客たち、ファンたちにもでてきたのだろう。だからこそたまに映る人たちの顔が素敵に思え、ライブはいいものだなと思えるのだ。

しかしまってくれ。いやまってくれ。確かにテレビなどで映すためにも少しはイケメンであったり美女であったりを選ぶことはあるだろう。しかしこのライブに出てきている人たちは全員、否定する気にもなれないほどみんなかっこいいしかわいいのだ。渋いおじさんもいる。お洒落な子もいれば最近のバンドマンみたいな子もいる。

違う!違う!ここだけは違う!僕の勝手な思い込みなのは分かっているがここに書かせてくれ!本当に涙を流しながら、号泣しながら歌っていいのは僕みたいなキモい根暗野郎なんだ!!偏見かもしれない、それでもいい。動画に映っている人たちはそれなりに苦しいこともあっただろうが青春時代のスクールカーストは中より上にいそうな人たちばかりなのだ!そういった人たちにまで人気な銀杏はやっぱ凄いなと思いながらもやはり!!どこかで否定しちゃっている自分がいるのだ。童貞であり続けた、女子と手をつないだこと、二人でデートなんてしたことのないような奴らこそ、そいつらこそがこのバンドを心の底から愛し聞き続けているのだ。だからなのだろう。家庭を持ち、子供を持ったりしたことによりバンドと自分の距離が離れていったのは・・・

 

最後に何もできなかった、ダメダメなやつらにこの曲を捧げるとしよう。大槻ケンヂの如く、そして彼とは違った表現で僕らのようなダメ人間を応援してくれた峯田和伸という男にこれからも活動してくれることを祈り締めようと思う。

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あの時、君は若かった

2010年代に入り、ますますネット文化は加速していく一方であるこのご時世。
僕の感情はこの先さらにネット文化はどうなるのだろうという疑問と興奮が混ざったわくわく感と、
しかしどうにもできない寂しさとが交互になっている。
 
何故だろうか?理由は明白だった。
10年以上前の2ch、ニコニコ、個人サイトのチャットといったあの時代独特の文化をどこかで探し続けているのだ。
今や世界中で誰でも、どんな場所でもネットが使えるこの時代、僕は確かに便利になったと確信しながら過ごしている。これはとても革命的なことであり、人類にとってはいいことなのかもしれない。
 
だが、誰でも簡単にネットサーフィンができるということは裏を返せば、今までネットサーフィンをしてこなかったパソコンとは無縁だった人達、つまりは普通の40代や50代、さらにそれ以上の方たちであったり、10代の中学生、小学生にもネットサーフィンができるということだ。
僕はこのような人達を新世代という括りにしている。
新世代があれば旧世代もある。所謂00年代や90年代、そしてさらに前からパソコンを使っていネットサーフィンをしているような人達を旧世代と僕は括っている。
この括りはあくまでもこれからの説明のために括っているだけであるので、ここ以外では使用していません。
 
この新世代と旧世代、何が違うかと言えば明白なことはただ一つ、フェイスブックツイッターなどが発展する前からネットをしていたか、パソコンを使っていたかの差である。
僕自身は90年代後半から00年代の人なのでその頃を主に書いていくことになるが、90年代はというとパソコンなどは一家に一台というほどまだ普及していなかった時代である。パソコン買うぐらいならセガサターンだったりを買うような社会人も多かったのでは?
そんな中その頃からパソコンをしている人達は主にネットではあやしいワールドといった掲示板
が主にアングラ界隈として成り立っていた。他にもこの頃は有名アーティストのファンサイトを誰かが作り、そこにチャットルームのような場を設け、ファンが交流していたりしていて、そこに本物が登場してチャット上でレスバトルのようなものをしたりなんかもあった時代である。
ある意味今のツイッターでのやり取りの元祖のようなものだ。
そして時代は進み00年代。2chの登場である。
2chについての説明は割愛させていただくが、まぁみんなもわかるだろう。今は5chという名前に変わったそうだがあくまでもここでは2chと呼ばせてもらう。
 
この頃になるといよいよネット社会というものが少し注目され始めてくる。
一般の人にはまだ手が出ないものだが、2chというアングラなやつらがいるらしいぞぐらいの認識は
パソコンに疎い方たちもしていたのでは?
そして00年代後半になるとニコニコ動画Youtubeといった動画コンテンツが新たなジャンルとして
人気となっていくのである。00年代後半になるとパソコンも一家に一台にちょうどなってきたあたりだろうか?アニメオタクという文化が少し見直されてきた時代でもある。
ここまでの時代、00年代後半というか行ってしまえば2007年までの中でネットをしてきた人達、
彼ら旧世代にあって新世代にないもの。それは潜在的なネットにおけるマナーとノリである。
 
こういったアングラだった時代、まだどちらかというとネットそのものがマイナーだった時代を
2chやチャットルーム、電話回線でのオンラインゲームなどで過ごしてきた旧世代は、あの有名な
嘘を嘘と(ryという言葉を理解しているのである。少なくとも見抜けなかったとしてもあとくされない状態で終わることが多い。
確かにネラーなんて、VIP板ニュー速民なんて卑劣で根暗で根性なしばかりかもしれない。
それでも今のような重箱をつついて気に入らないものを皆で炎上させるなんてものはなかった。
どちらかというと同じネラー同士のおかしなミスなどをネタにし合っていたぐらいである。
確かに芸能人や一般人が本当にいけないことなどをした場合はみんなで凸をしていたが、そんなちょっとしたミス一つで本人にもわかるようなネット攻撃などはしなかったのである。
自分も昔はあった。fusianasanと書きIPが抜かれたり、sageを書かないでレスをしたら半年ROMれと言われたり。そういったスレ内のミスをからかいながらも教えることにより、一人一人の2ch内、はたまたネットをする上での注意することなどを学んできたのだ。
チャットであればそのチャット独自のルール、ふたばチャンネルであればふたばのルール、これらを学んだ旧世代はやはり今でもネットの使い方はうまいのである。というか基礎ができている。
 
しかし新世代、今まで2chをせず、まとめからしか見ない人、まとめすら見ない人、ニコニコ動画の10年代からしか知らない人、年代を問わずやはりネットの使い方が少し下手である。
中にはそれに当てはまらない人もいるが、ツイッターなどを見る限り圧倒的に下手な人のほうが多い。あの頃の旧世代のノリというものを一回でも味わったかどうかでネットの楽しみがかなり変わってくるのである。
 
あとはやはり旧世代のようなノリがもうできないことに対する悲しみだ。
聖夜の正拳突き、24時間テレビの前にボランティア、年越しと共にベジータと叫ぶ、コイル祭り、ブーン祭り、田代、そしてニコニコ初期にあったような大規模オフ会。
真剣になって何か一つの大きいバカなことを皆で一丸となってする。このノリは今ではできないものとなってしまった。いやあできるのかもしれない、可能性がとても低くなったというほうが正しいかな?
なんせこのようなノリは古い、寒いものとなってしまっている。
今はどちらかというと誰かがバカなことをするのを眺めて写メにする、動画を取る、それをSNSにあげて自分がバズったりして有名になるというものだ。
確かに時代が変わればノリも変わるかもしれない。しかしやはり寂しい気持ちがでてきてしまうのだ。
 
ここまで老害めいたことを連ねていたが、しかし僕はこれからのさらなるネット社会の発展、そして
SNSなどの行きつく先については割と楽しみにしている。仮想通貨というものが世間で注目されたり、AIがさらに発展していったりと僕はこれからの未来が楽しみである部分のほうが大きいのだ。
 
でもちょっと、ほんのちょっとでいいからあの頃のネット文化を思い出してほしい。今このようにしてネットで楽しめているのは旧世代のような少しおかしな人達の集まりによってできたものばかりだから。
 

最近またいいバンドが多くなってきた

2010年代以降、というかアクモンやリヴァティーンズが出現して以降あまり若手のロックバンドを、それこそThe xxやThe 1975辺りしか聞いてこなかった身ではあったが、ここ最近は意識して聞くようにしている。そうするとやはり自分にとってお気に入りのバンドがでてくるものである。

 

まずは彼ら、Imagine Dragons

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Imagine Dragons - Whatever It Takes - YouTube

Imagine Dragons - Walking The Wire (Audio) - YouTube

ロックなのか?とかこれはどういったジャンルに含まれるんだ?とか僕も一時期思っていたがそんな細かいことを抜いて聞いてほしい。彼らは彼らなりのロックとしての美学を元に演奏していることがわかるから。

つい最近来日ライブもしたのだがこれがまたかなりの高評価だった。今世界でも彼らが次世代バンドとして最も注目されているのではないだろうか?しっかりとしたギターサウンドというよりは壮大な雰囲気をだしそこにエフェクト的な役割でギターであったりベースを組み込んでいるような気がする。ポストロックやギターポップとも少し違う彼らの音楽性に今後も期待したい。

 

次に紹介したいバンドはPale Waves

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Pale Waves - New Year's Eve - YouTube

Pale Waves - Television Romance - YouTube

最初聞いたときからずっと今日まで虜になったように聞いている。

曲調、ベースライン、コードワークなどを注目してもらえるとわかると思うが、彼らはThe 1975のマシュー・ヒーリーとジョージ・ダニエルがプロデュースをしているのだ。どうりでどことなくThe 1975らしさがあるのか!と納得がいった。

しかしこのバンドは女性ボーカルなのである。女性ボーカル特有の幻想的な、しかしポップで透明な歌声がダンサンブルでありオルタナティヴな曲調とマッチしてリスナーを曲の深い場所に連れてってくれるのだ。

 

次に紹介するバンドはWolf Alice

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Wolf Alice - Don't Delete the Kisses - YouTube

Wolf Alice - Beautifully Unconventional - YouTube

このバンドもまだ若手なのだが曲作りがしっかりとしており個性もだしていてかなりかっこいい。

女性ボーカルで空間的な曲作りをするとかっこよくなるのはもう全世界共通認識なのだろう。彼らもまたイギリスのバンドで、どちらかというと伝統的なブリティッシュイズムに近い存在かもしれない。しかしそれでいて型にはまらない作風となっている。

部分的に歪ませたギターを入れている曲もあれば全編ノイズのような曲もあり、それのどれもがボーカルのエリー・ロウゼルによって心地よいサウンドへと変化させている。

今まで紹介してきたバンドで一番ギターサウンドを全面に出しているのでとりあえず聞いてみるべし!!

 

最後は少しジャンルが違うかもしれない。Sons Of Texasだ。

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Sons Of Texas - Baptized In the Rio Grande (Official Music Video) - YouTube

Sons Of Texas - Blameshift (Official Music Video) - YouTube

まぁとりあえず聞いてくれ、このPANTERAイズムを!!

そう!彼らはテキサス特有の枯れたギャングなハードロックやブルージーなサウンドをあのPANTERAのような雰囲気を出しながら演奏しているのだ!!

筆者はPANTERAが大好きなので最初聞いたときにノックアウトされた。ボーカルはフィルの若いころみたいではないか!ダイムのような切れ味鋭いギターリフというよりはどこか味のある、激しいんだけど朝やジョギング時に聞きたくなる曲が満載なのである。DOWNを少しポップにした感じと書けば伝わる人には伝わると信じている。

注目度の高い彼らのこれからに期待を込めてトリで紹介しました。

 

最近のバンドも捨てたもんじゃない、というよりも一時期の2000年代よりもクオリティが高いんじゃないか?とも思えるようなバンドがどんどんでてきてるのがいちロックファンとしてはうれしい限りである。

 

ハーフタイムショーに感動して

今日、アメリカではアメフトの優勝を決定する試合スーパーボウルが開催された。

もう今年で52回目となるのだが、その中でも音楽ファンが楽しみにしているのがこのハーフタイムショーという演出だ。ハーフタイムショーとは、第2クォーターと第3クォーターの間の通常20分間の休憩時間、フィールド上で様々なエンターテイメントが行われ、主なものはマーチングバンドの演奏である

ハーフタイムショー - Wikipedia

 

 毎年大物アーティストがライブパフォーマンスをするのだが今年はジャスティン・ティンバーレイクがライブをすることとなった。彼は2004年にジャネット・ジャクソンと共演して出演していることもファンの中では語り草となっている。

Cry Me a River、CAN’T STOP THE FEELING!といった曲が演奏され、観客を沸かせた。

ここで感動した演出は2016年に亡くなったプリンスをホログラムにして共演するという内容だ。プリンス自身は自分をホログラム化させるような演出を禁止しているのだが

【炎上】「スーパーボウル2018」ハーフタイムショーにプリンスのホログラムが登場か?→ 関係者がブチキレた結果こうなった | ロケットニュース24

しかしそれでも、やはり感動してしまうのである。なぜプリンスの追悼パフォーマンスが行われたかというと、今回の開催地がプリンスの故郷でもあるミネソタだからだ。

I Would Die 4 Uを二人が歌い、会場を中心に街がプリンスのシンボルマークとなり紫色に光る。。。僕はこの演出を見て泣いてしまった。

やはりハーフタイムショーというのは世界一のライブ演出ができる時間だというのを再認識した。

 

ここで今までのハーフタイムショーを振り返るとしよう。

まずはこのスーパーボウルのハーフタイムショーにおいてノーギャラで出演し、今日までの流れを作った1993年のマイケルジャクソンの演出から。

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全てはここから始まったといっても過言ではない。

動画を見てもらえばわかると思うが、人気の度がすぎるほどの観客の歓声である。このライブパフォーマンスが大成功したことをきっかけに、これ以降は大物アーティストが出演する流れとなった。マイケルのかっこよさがギュッとつまったライブとしても有名で、このライブは今でも伝説となっている。

 

続いては2010年のスーパーボウルハーフタイムショーよりThe Who

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ロックファンなら誰もが興奮したであろう演出である。

日本ではあまり馴染みのないバンドであるだろうが、イギリスやアメリカではビートルズローリングストーンズと並び伝説のバンドとしてレジェンドとして語られているバンドである。メンバーのうちドラムとベースが既に他界しているがそれでもこのパフォーマンス力には圧倒される。ロンドン五輪の閉会式のトリを飾るなど、近年彼らのキャリアや影響力を再認識させてくれることが多くなり個人的にはとても嬉しい限りだ。

 

続いては2014年のスーパーボウルハーフタイムショーりよりBruno Mars

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現代のR&B、ファンク、ソウルのスーパースターである彼ももちろんハーフタイムショーには出演している。しかもとあるビッグゲストバンド付きで。

ドラムをたたいたり歌いながら踊ったり、さらにはステージ全てを自分の演出に使うなど彼らしいライブとなった。

そして盛り上がりもヒートアップしてきたところで彼がGive It Awayと連呼しだす。ここでん?と思った視聴者がでてきたのも束の間、Red Hot Chili Peppersの登場である。

名曲Give It Awayをこれでもかというほどの暴れ方をしながら演奏しそして颯爽と帰る、まさにロックンロールなライブをしてくれた。

このライブパフォーマンスもとても好評で、試合の内容を忘れてしまうほどだったと語られたりしている。ただレッチリの時にあまりジョシュくんが映ってないのが悲しい。そして間接的にではあるがGive It AwayのおかげでBlack Sabbathも一部曲だけ出演できたのが嬉しい。

 

最後は2007年のスーパーボウルハーフタイムショーよりPrince

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これはハーフタイムショーの歴史の中でもNo.1と言われているほどのライブだ。

彼らしくカバーあり、代表曲あり、歌って踊ってギターを弾いてとまさにハーフタイムショーにふさわしいライブだ。

偶然なのかPurple Rainを雨が降る中演奏する天候をもライブパフォーマンスとしえ扱うまさに"Prince"というライブになった。

ぜひとも動画で見てほしい、あまりここで語ると陳腐に思えてきてしまう、それほどの凄さがこのハーフタイムショーには詰まっているから。

 

本来はアメフトの試合のはずが素晴らしいアーティストたちによってライブ会場に一変する、そんな世界一のスポーツ大会を来年、そのまた来年と未来永劫続いていってほしいと僕は願っている。